フィルムカメラ ミノルタα-7000購入 その1
またカメラ買っちゃいました。フジ好きなのに浮気をして、まさかのαシリーズ!
あのAFの常識を塗り替えたフルサイズの名機!
皆さん大好きそう、ミノルタ α-7000!!!

21世紀のこのご時世にフルサイズミラーレスカメラとして一世を風靡したSONY α7ではなく、1985年に実用的なAFで一世を風靡したMINOLTA α-7000です……。
まさに親子ほどの年齢差もあるこの2台。なんで親の方を買ってしまったのか。
今回、ボリビアでフィルム購入・現像ができることがわかった(しかも現像は2,30円?)ので、満を持して2万円握りしめて(比喩)新宿へ行ったわけですよ。
これまで先達から Leica Summicron-R 50mm f/2 やらMC Flektgon 20mm f/2.8を譲り受け、ライカR6.2やPentax SPや芸大の写真センターで無料で貸してくれるニコンFM10やらでフィルムカメラの練習してきて気に入ったので、気軽なサブ機としてボリビアに連れて行く相棒を欲していました。なんせ、メイン機としてはFUJIFILM X-E2やFUJIFILM X100Fがあるわけです。予定は以下でした:
想定されるシチュエーション:
* ラパスの街角スナップ
* インタビューポートレートの余興
これに従い希望していたのは以下の要件
とにかく小型
レンズ:なるべく明るく。単焦点固定なら28mm, 35mm, 50mmのどれか。もし交換式ならMC Flektgon 20mm f/2.8を使えるM42。
ピントが合わせやすい:AFは精度が現代よりも低いので、MF前提。
修理しやすい:電子機器満載の現代機は壊れると修理ができないため
さて、今この写真におわすミノルタ α-7000さんといえば:
大きい。バッテリーパックは単3電池4本使う(AFでレンズを駆動させるため)。今持ってるデジカメよりでかいぞ。。。
修理しにくい:電子のカタマリ。シャッターすら昔の電卓みたいなフニャフニャキー。プラスチック製のボディは経年劣化で壊れやすい
レンズ:交換式だけどM42ではなく、現在のソニーα77などと同じソニーAマウント。もちろ現行Aマウントレンズは高くて買えない。
たこ焼きを買いに行って、焼きそばを買ってきたようなものです。
じゃあ、なんで焼きそばα-7000を買ったのか!?
新宿のカメラBOXの店員さんと相談したところ、
「PENTAX SPをはじめ、70年代に売られたM42マウントのカメラは入門機ばかりで、使いでは良くない。ピントも合わせにくい」
「フランジバック長が大きく違わないなら、別の80年代の高機能カメラで使ったほうが実用的かつ、弾数が多ければ本体も安い」
という趣旨に基づいて、いくつかオススメいただいた中のひとつがα-7000だったわけです。
あるブログさんでは
余程α-7000が好きな人か、一眼レフの流れを変えた記念碑的なコレクション目的で無い限り、入手はお勧め出来ません。(私はα-7000が大好きなので入手しましたが....)
と書いてあるように、おすすめできないながらも同時にファンが居る理由があるわけです。
それは:
ミノルタ自慢の本物よりキレイに見えるファインダー技術「アキュートマット」。あまりの素晴らしさにハッセルブラッドにも採用されます
キレイなだけじゃなくピントの山がめちゃくちゃつかみやすい
現代的で優秀な露出計
M42と1mmだけ長いフランジバック長で、アダプターが軽量かつ安価
フィルムのオートローディングや連射などの快適機能
1-3が決め手でした。びっくりするぐらいキレイです。これならMFでf1.4でも山が掴めそうなくらい。購入したM42マウントの標準レンズ EBC FUJINON 55mm f/1.8がボリビアで火を噴くぜ。
お値段は以下の通りでした:
* MINOLTA α-7700: 4,000円
* K&F Concept M42-SONY A マウントアダプタ: 1,990円
* EBC FUJINON 55mm f/1.8: 10,000円
ちなみにこの機種は、良くも悪くも日本カメラ史に残った一台。世界初の実用的な民生AFカメラだった一方、その特許に対しアメリカから訴訟が起きました。ミノルタが167億円もの賠償金を払うだけでなく、その他の日本メーカーも軒並み数十億円単位。
後にα-7やα-9などの名機を輩出しながらも、ミノルタが廃業しソニーに買われた一因だったとも言われています。